IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

特許「特許料引き上げとケンコバ」[らるご~]

GW前、事務所勤務の弁理士である私らるご~は、GW前の駆け込み(?)のため少し仕事がタイトな状況ですが、皆様は状況いかがでしょうか。長期休みの前には、必ずスケジュールがキツくなってくるのは、同業者の中で私だけではないハズ…

忙しいビジネスマンのイラスト

さて、そんな状況の私ではありますが、今回は最近気になったチザイ関連の話題である「特許料の引き上げ」ケンコバについて書きました。これら2つの話題は全く関連性がないことを予めご承知おきください。ただ単に私が気になった話題を並べただけです。

 

[特許料の引き上げ]newswitch.jp

実務に大きく関わりそうな話題である特許料について、同記事によれば、2022年度から特許の存続期間のうち1-6年の特許料が値上がりする可能性があるとのこと。その理由は、近年の技術革新のスピードが速く、特許を短期でのみ存続させて投資回収する事例が増えているためだそうです。つまり、長期に存続させる事例が減っていることから、存続期間の初期における特許料を値上げすることによって費用(?)を回収しようとする狙いがあるようです。

その狙いは分からなくもないですが、存続期間の初期における特許料の値上げは、中小企業や個人発明家の特許出願に対する意欲を減退させることにつながるんじゃないのかなと個人的には思います。なので、その値上げ幅については、お手柔らかにお願いしたいものですね。

 

ケンコバ

みなさんご存知のケンコバさんが、弁理士試験で用いられる法令集である、特許法、意匠法、商標法のみならず、PCT条約やマドプロ、著作権法まで読み上げてくれる音声コンテンツが配信開始されました同記事によれば、この音声は、実際にケンコバさんが読んだものではなく、文字の羅列や文章を読んでもらったものを使って作成された“AIケンドーコバヤシ”によるものだそうです。ケンコバさんのいい声で法令集を読んでもらったら、勉強が捗る受験生もいるかもしれません。

でもなぜケンコバさんが法令集を読む人として選ばれたのかは少し気になります。製作者の趣味でしょうか!?また、この音源を実際に試聴してみましたが、「いい声で読まれてて聞きやすい」というよりかは「ケンコバが真面目に商標法とかを読んでいるのが何か不思議、でもそのうちおかしなことを言い出すんじゃないか」という不安が勝ってしまいました。そのため、自分はこの音源を使って弁理士試験の勉強はできないと思いました。気になる方は一度試聴してみてください。

 

以上、「特許料の引き上げ」ケンコバについてでした。前者の話については、5-6月にも有識者会議が発足して議論が始まることからすぐに続報があるかもしれません。値上げ幅があまり大きくならないことを祈ります。