先日、以下のような記事を見つけました。
この記事は、退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング 2021」を紹介しているものです。そして、ここで注目すべきは、8位に我ら(?)の「特許庁」が挙げられていることです。名だたる企業が並ぶ中、官公庁から唯一のランクインだそうです。官公庁を退職した友人が何人かいる私としては、官公庁の中からランクインすることがいかに凄いことなのか身に染みて実感します。
私は予てから、職場としての「特許庁」に羨望の眼差しを向けてきました。それは、2017年に以下の記事を読んでからです。
こちらの記事では、「就活生向け『働きがいのある』ホワイト企業ランキング」を紹介しており、20代社員からの口コミを集計したものになります。
また、2019年に紹介された「新卒入社してよかった会社ランキング」でも特許庁は10位にランクインしています。
この記事においては、職場としての「特許庁」の優れた点が挙げられています。例えば、以下のような点が優れた点として挙げられています。
◇集中を要するため、長時間の残業に向かない業務
◇独立して業務を進めるため、業務計画を立てやすいこともあり、有給休暇も比較的取りやすい。
特許事務所で働いている私は、上記に列挙された点を読んで、「なんて良い職場なんだ」と思いました。そういえば研修でお会いした審査官の方々もなんだか余裕がありましたし、拒絶対応関連について電話で相談したときも穏やかな話しぶりの審査官が多かった印象です。
しかし、上記に列挙された点、実は特許事務所の職場環境にも当てはまることに気付きました。確かによく考えてみると、特許庁の職場環境と特許事務所の職場環境は酷似しているように思えます。現在の職場環境(特許事務所)には十分に満足しているのですが、羨望の眼差しを向けていた職場環境(特許庁)と同等であったとは。灯台下暗しというか隣の芝生は青く見えるというか。
ただ特許事務所で働く身としては、常に締切に追われていたり、急に仕事が忙しくなったり、お客さんから対応の難しい指示を受けたりと、心が疲れることもしばしばあります。そのため、上記記事のタイトルにあるような「超ホワイト」な特許庁と特許事務所は同等であるかと言われると、疑問は残ります。実際、特許庁は特許 or 拒絶のジャッジを下す側であり、特許事務所はその特許庁と出願人との間で板挟みになる立場ですし。ただ仕事というのは楽なことばかりではなく、大なり小なりしんどいことは必ず在るものですから、私が気付いていなかっただけで、実は特許事務所も特許庁と同様に「超ホワイト」なのかもしれません。
これから特許事務所への転職を検討されている方へ、もしかしたら特許事務所は特許庁と同等に「超ホワイト」な職場環境、ではないかもしれません。しかし、そうでなかったとしても、かなり自由な職場であることは間違いないので、一般企業になじめないと感じている人にはオススメしたいです。
まとまりのない記事ですみませんが、ここまで読んでいただきありがとうございました!