みなさま、こんにちは。マータと申します。
マータ(博士/弁理士) (@b8L18UnY7nPd5NC) / Twitter
皆さんは、ドラマはお好きですか?
最近、『石子と羽男』というドラマが話題ですね。
本作は、有村架純さんと中村倫也さんがダブル主演を務めるリーガルドラマです。第三話のタイトルは、「著作権法違反」。「ファスト映画」がテーマです。
私は、普段ドラマは見ないのですが、今回は内容的にとても興味があったので見てみました。有村架純さんや中村倫也さんを始めとするキャストのキャラクターが非常に魅力的で、内容もとても面白かったです。
ファスト映画を作った被告人の主張、被害を受けた映画監督の重い言葉などなど、なかなかリアルに描かれていました。本当は、もっと本作のことを色々と語りたいのですが、書いているうちに『これはネタバレになるのでは?』という気持ちになり、書くのをやめました。線引きが難しいですよね。
さて、第三話のテーマであるファスト映画ですが、近年大きな問題になっていますね。
これまでに、違法なファスト映画を作成し、著作権法違反の罪で有罪が確定した男女3人に対して、およそ5億円の損害賠償を求める訴えが起こされています。
こうしたニュースが大々的に報じられることにより、ファスト映画は違法なものだという認識が浸透しつつあり、その数は昨年に比べて9%ほどに減少したそうです。しかしながら、依然180本程のファスト映画がYouTubeに投稿されているそうです。
これらのファスト映画は、違法であり許されることではないですが、根底には『世の中にあふれる膨大なコンテンツを効率よく消費したい』という現代人の願望があると思います。いまや、コンテンツは鑑賞されるものではなく、消費されるものになっているようです。
かくいう私も動画の倍速視聴は普通に使いますし、コンテンツを効率的に消費したい心情はとてもよく分かります。
ただ、少し前に、本当に久しぶりに映画をゆっくり鑑賞した時があって、その時に忘れていた感情を思い出しました。映画を見た後の『清々しい感じ』『自分を変えようと思う感じ』『ポジティブな気持ち』『人にやさしくしようという気持ち』など、いい映画は人の心を揺さぶり、人生を豊かにしてくれるということを久しぶりに思い出しました。
これは、10分にまとめられた簡易版の動画では得られることのない感情だと思います。また、本作を観る前に、内容をファスト映画などで知ってしまっていたら、この感情は大きく減少していたことと思います。
忙しい毎日ですが、たまには無理やりにでも時間をつくって、ゆっくりと映画を鑑賞する時間を作りたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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