IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

弁理士『論文試験と800文字小論文試験』[リッキー]

論文試験の合格発表から1週間経とうとしています。合格された方おめでとうございます。例年になく狭き門になってきました。慢心することなく、口述試験合格まで走りきってください。

 

さて、論文試験で身につけたテクニックやスキルは論文試験だけにしか使えないのでしょうか?

論文試験



実務をこなしながら弁理士試験を受けている方が多いと思いますので、そんなことはないと考える方が多いかなと思います。

 

例えば、論文試験での学びは、特許明細書作成でももちろん活用できますよね。

 

クライアントから特許明細書作成の依頼を受けるときは、論文試験の設問から何を問われていて、何を答えるかというスキルが活用できます。

 

また、クライアントとして弁理士に特許明細書作成を依頼するときには、答案の骨子を書く経験が活かされていると思います。

 

論文試験の回答を始める前に、ほぼ100%の受験者が答案の骨子を書きます。特許の試験であれば、最大30分、意匠、商標の試験であれば、15分程度が限界だと思いますが。この骨子を作成して、弁理士と面談すると、理想の特許明細書の作成される可能性が高くなります。

 

さて、これ以外に論文試験の経験を活用できる場はないのでしょうか?

 

これが意外とあると思っています。よくあるのは、就職や昇進試験での小論文試験です。

就活



私の場合は、家族から就職や昇進試験で小論文試験があるので、小論文の書き方を説明してくれだとか、小論文の答案を採点してくれだとか、リクエストをもらいます。

昇進



論文試験から小論文試験に応用できるコツをご紹介したいと思います。

 

1.小論文の構成

 

多くの人が悩むのは、どう書けばいいのか?ってことではないかと思っています。小論文には決まった型がありますので、その型にはまっていないと、書き手もそうですが読み手も何を書いているのだろうとなってしまいます。

 

その型とは、「序論、本論、結論」の3点セットであったり、「起承転結」のセットであったりします。個人的には、「序論、本論、結論」の3点セットでよいと思いますが、指導をしてくれる方によっては、「起承転結」であることもあるかと思います。

 

1−1.序論に何を書くのか

 

例えば、「環境問題に対してあなたがすべきことを述べよ。」という設問であったとします。この場合、序論の最後に書くべきは、「序論、本論、結論」の「結論」と同じことです。なので、「環境問題に対して私は〇〇すべきだ。」と書きます。

 

よく他人に説明する際に、サンドイッチのパンが具材を挟んでいるように、本論を結論で挟むことで、相手へ強いメッセージを送ることを推奨されると思います。

 

また、「序論」で活用できるテクニックは三段論法です。三段論法を使うと、文章が引き締まります。つまり、論理的になるということです。

 

三段論法では、「現状」、「問題」、「解決策」の三段に分けて書きます。

 

「環境問題に対してあなたがすべきことを述べよ。」という設問の場合、あなたが把握している環境の現状を書きます。続いてあなたが環境について問題と思っていることを書きます。この「問題」がポイントで、環境問題といえば、森林減少、海洋汚染、地球温暖化、具体的には、森林火災、マイクロプラスチック、CO2排出、熱波などありますが、ここでどの問題に焦点をあてるかで、小論文の書き手の個性が出てきます。そして、どの問題を取り上げたかで、「環境問題に対して私は〇〇すべきだ。」の〇〇の部分が変わってきます。

 

このように三段論法で「序論」を記載すると、小論文の序論として適切な分量になると思います。ただし、詳細に書きすぎると、文章量が多くなり、「竜頭蛇尾」の原因にもなるので、気を付けて下さい。

 

1−2.本論に何を書くのか

 

「環境問題に対して私は〇〇すべきだ。」とその理由を書きます。結論→理由の順で書くと良いと思います。

 

〇〇は何も1つに限られません。3つあれば、3つそれぞれについて理由を書きます。

 

また、例えば「A(いつ)、B(どこで)、C(誰と)、D(何を)、E(どのように)について触れつつ述べよ。」のような設問であれば、A〜Eのすべての要素について言及します。もし、A〜Eの要素の一部を欠いて記述すれば、設問を正確に読み取れていないとの理由で、減点の対象となるでしょう。

 

1−3.結論に何を書くのか

 

少なくとも、「序論」に記載した「環境問題に対して私は〇〇すべきだ。」を繰り返しましょう。最後にもう一度結論を述べて、相手へダメ押しのメッセージを送るためです。文字数に余裕があれば、もう少し詳細に記載してもいいでしょう。

 

2.文章の量

 

2−1.800字の小論文試験なら720文字以上書こう

 

小論文試験も論文試験も一定の文章量を書けるかどうか、試されていることが多いかと思います。

 

レベル的には初歩的なレベルで、一定の文章量を書けていなければ足切りにされる感じです。9割ぐらいは書いてほしいと出題者は思っているのではないでしょうか。

 

2−2.竜頭蛇尾

 

論文試験の勉強をしているとこの言葉を聞くと思います。

竜頭



試験のはじめは勢いがあるので、文章量があるのですが、そのうち、息切れしてきて、文章量が減ってしまうと、この「竜頭蛇尾」になってしまいます。イメージとしては、「序論」が6割ぐらい占めていて、「本論」が3割ぐらい、「結論」は1割or書けていないか、というような論文です。

蛇尾



本論が3割ぐらいしかないと、大した記述ができないので、微妙な論文になると思います。

 

文章の割合としては、「序論」3割、「本論」5割、「結論」2割ぐらいの分配がいいのかなと思います。論文の外観を見ただけで、安定した論文であると心証を採点者は持つと思います。この論文はよくなさそうだ・・・との心証を持たれてしまうと、採点がきびしくなるかもしれませんから。

 

3.文章の質

 

3−1.800文字の小論文に求められる中身

 

おそらく800文字の小論文では、本論の中身がどのくらい洗練されているかだとか、新しい視点で新しいことを提案しているかだとか、そんなことは求められないと思います。新しい提案でしたら、理解してもらうために、詳しい説明が必要になりますから、とても800文字に収めるのは難しいのではと思います。

 

一般的な、それなら誰でも知っているよみたいなことを書いたとしても、理由がしっかりしていれば、減点されるようなことはないと思います。

 

3−2.誤字脱字

 

800文字の小論文でチェックされるのはむしろ、誤字脱字がないか、というのがよくみらいれるのではないかと思います。論理が一貫しているかは、もちろん見られると思いますが、三段論法を使ったり、結論→理由の順で記載することで論理性をアピールできると思います。

 

3−3.最後に「以上」をつけよう

 

800文字の小論文で最後に「以上」をつけましょう。「以上」をつけることが求められているのか、定かではないのですが、論文試験の模試などでは最後に「以上」をつけ忘れるとマイナス10点されることがあります。(予備校次第なのかな・・・?)

 

余談ですが、論文試験の模試を受けた初期の頃は、ゼロ点ならぬマイナス点の採点をしてもらったことがあります。とんちんかな回答するともちろん、最後に「以上」をつけ忘れることで、見事マイナス点をもらうはめになりました。

 

まとめ

 

弁理士の論文試験での鍛錬が、就職や昇進試験の小論文試験に活かせることを記載しました。納得していただける点があれば嬉しいです。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

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