編集著作物の話題から
データベースの著作物へ
と話をうつしたいと
思います。
AIの活用が進み、
増々データベースの
重要性が高まって
います。
その中、下記の記載を
見つけました・・・。
AIの活躍と共に、
データベースの著作物は
相対的に創作性が
なくなるのかと
危惧しています。
それに対してデータベースとは情報検索ツールであり、可能な限り多くの情報が収集されること、即ち悉皆性が重要であり、究極的にはその分野の全ての情報、例えば判例データベースでいえば全判例を網羅したものが最も利便性が高い。しかしながら情報の選択という観点らすれば、全判例を網羅するデータベースの作成のためには多大な労力や資金を必要とするものであっても、それは誰が行っても選択の幅がないので創作性が認められないことになる。記憶媒体の容量が少ない時代には素材を選択することにより記憶媒体への負担を減らす必要性から情報の選択が行われていた。しかし技術の発展により記憶容量を心配する必要が減少したため、関係する全ての情報を取り込むデータベースが増えており、それだけ利便性は増しているものの、その反面、情報の選択という観点では没個性的となり、技術の発展によって却って創作性のないものが増えるという皮肉な結果になっている。
記憶媒体の容量が
少ない時代には
素材を選択することにより
記憶媒体への負担を減らす
ことがなされていたのは、
容易に想像できますね。
近年ではデータセンター
が多く建設され、
記憶容量は増大してく
ばかりです。
となると、網羅的に
情報が蓄積されていき、
情報の選択による
創作性の発揮は難しく
なりそうです。
技術の進展により、
注目が増す分野もあれば、
衰退する分野もある
ということでしょうか。
AI生成物について、
今のところ著作物性は
認められていません。
生成AIと協働して、
プログラムを完成
させた場合には、
著作物性が認められない
ということになれば、
権利侵害という面からは
安全度が増します。
一方、模倣された時に、
打つ手が減ってしまうのが
難点ではあります。
ところで、AIも
データベースの情報の
約2割に使用が集中して
いると聞きます。
なので、重要な2割に、
ハードディスク資源を
充てて、
残りのデータに関しては、
磁気テープに記憶しては
どうか?
と提案する企業があるようです。
滅多に使わない、
もしくはもう使わない
データをハードディスクに
記憶しておくのはもったい
ないですよね。
ここでは、データベース
のうち、
ハードディスクに入れる
データと、
磁気テープに入れるデータと、
分かれると思います。
ここに創作性はでない
のでしょうか?
いままでは、記憶容量が
少なかったから、
ハードディスクに入れる
データに制限をして
いました。
これからは、使用頻度により、
ハードディスクに入る
データに制限がかかりそう
です。
その中には、使用頻度の高い
ものばかりでなく、おそらく
使うかもしれないデータも
ハードディスクに入れられる
と思います。
おそらく使うかもしれない
の考え方には多様性があり、
そこで選ばれるデータは、
異なってくるでしょう。
となれば、考え方については
アイデアですから、著作物性が
認められることは今まで通り
ないでしょう。
ただ、選ばれたデータは、
表現となり、著作物性が
認められることもあるのかな
と思います。
この場合は、データベースを
丸ごと盗むなどしないと、
著作権侵害にはならなそう
ですが、
データの盗難に関しては、
威力があるかもしれません。
まとめに代えて本日の痒い所
- データベースは、記憶容量の増加を背景に、データベースの著作物としての創作性を低下させてきた
- データベースは、網羅的にデータを集めてしまうと、選択の幅が無くなり、没個性的になる
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今週も知財の雑談を楽しみましょう♪
今週はデータベースの著作物をテーマに雑談はいかがでしょうか?
★★IP RIPは、Yuroocleさんに参加させて頂いております★★