IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

著作権の雑談『突然の著作権警告メール!「COPYTRACK」から連絡が来た時の冷静な対処法』[リッキー]

「あなたのサイトで著作権侵害が見つかりました」 ある日突然、こんなメールが届いたら誰だって心臓が止まるほど驚くはずです。特に最近、ドイツの企業「COPYTRACK(コ

突然の警告


ピートラック)」から、数万円から十数万円の請求を含む警告メールが届く事例を身近に聞く機会がありました。

 

 

 

「これって詐欺?」「無視していいの?」「5万〜10万円なんて、払えない額じゃないけれど痛すぎる……」

そんな不安を抱えている方に向けて、今回は詐欺との見分け方や、相手のビジネスモデルを逆手に取った「賢い対処法」を詳しく解説します。とはいえ、検索すれば、多くの方が、すでに警告を発してくれていたり、対処法を伝授してくれています。

 

ここでは、「あ~この事件ね知っている」という方が、フィッシングにひっかからないように、フィッシング詐欺への対処から先に述べたいです。

 


1. まずは落ち着いて「本物」か「詐欺」かを見極める

最初にすべきことは、そのメールが「COPYTRACKを騙った偽物(フィッシング)」でないかの確認です。フィッシング詐欺に会わないように、以下の3点をチェックしてください。

  • 送信元アドレス: 末尾が @copytrack.com になっているか。

  • リンク先のURL: ボタンのリンク先が

    https://www.copytrack.com/

     で始まっているか。

  • ケースIDの有無: 案件ごとの管理番号が記載されているか。

【重要】 詐欺被害を防ぐため、メール内のリンクを直接クリックするのは避けましょう。Googleで「COPYTRACK」と検索し、公式サイトから自分のケースIDを入力して内容を確認するのが最も安全な方法です。

 

2. なぜ「5〜10万円」という金額なのか?

COPYTRACKの請求額は、5万円から10万円程度に設定されていることが多いようです。実はこれ、非常に「絶妙な」金額設定です。著作権の裁判は、損害賠償金が、十数万と言う例が多いです。数百万ということはレアでしょう。なので、

  • 「裁判費用よりは安い」と思わせて支払いを促す。

  • 「個人のブログ運営者や中小企業でも、無理をすれば払える」という心理を突く。

彼らはAIを駆使して世界中の画像を監視し、効率よく「回収」することを目的としたビジネスモデルです。言いなりに支払う前に、まずは自分の状況を整理しましょう。

 

3. 誠実かつ論理的な「返信」で交渉する

もし「うっかり」無断利用していた場合でも、即座に支払うのが正解とは限りません。相手はAIによる自動システム。こちらは「人間による誠実な対応」で対応しましょう。近年では、知的財産のどの領域でも、誠実な対応を重要です。標準必須特許でも、ライセンサーが横暴な態度で、ライセンシーが誠実な態度をしているとどうなるか、裁判でも明らかです。

  • 正当な理由がある場合: 「この画像は〇〇(PIXTAAdobe Stock等)で購入したものです。ライセンス情報を提示します」と返信すれば、通常はすぐに取り下げられます。

  • 無断利用だった場合: まずは速やかに画像を削除します。その上で、「権利侵害の意図はなかったこと」「即座に削除対応を完了したこと」を伝え、支払いの免除や減額を交渉する余地があります。

相手からすれば、返信を無視する人よりも、論理的に反論してくる人の方が「コスト(手間)がかかる相手」とみなされます。また、こちらから返信を送るという「誠実な態度」を見せておくことは、万が一の法的紛争になった際にも、自分を守るための有利な証拠となります。

相手は海外企業であり、日本の法律や商習慣とは異なる部分もあります。もし請求額が納得できない、あるいは執拗な督促が続く場合は、弁理士や弁護士などの専門家に相談するのが一番の近道です。

「高額だけど払えない額ではないから……」と諦めて振り込む前に、まずは冷静に一歩を踏み出しましょう。

 

まとめに代えて本日の痒いところ

 

 

  • 悩んだら、弁理士や弁護士などの専門家に相談しましょう

 

最後まで読んでいたいただきありがとうございました。

今週も知財の雑談を楽しみましょう。

警告書が来たらどう対応するか、雑談するのはいかがでしょうか?