IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

弁理士による無料相談[KM]

暑さも落ち着いてきてだいぶ過ごしやすくなってきましたね。

そんな中、先日「弁理士による無料相談」について、自分の担当日がきたので対応してきました。

みなさんは、「弁理士による無料相談」についてご存知でしょうか

 

①「弁理士による無料相談」とは

特許や商標などの知的財産権全般に関わるお悩みについて、

弁理士が無料で相談に応じるものです。

https://www.jpaa-kanto.jp/consuls/counsellings(弁理士会関東会)

http://www.kjpaa.jp/beginner/consul(弁理士会関西会)

http://www.jpaa-tokai.jp/activities/consultation/index.html(弁理士会東海会)

 「知財の悩みがあっても、いきなり特許事務所に連絡するのは怖い…」

弁理士に悩みを相談するだけで費用を請求されるのではないか…」

と思われている方が気軽に無料で知財の悩みを相談できるよう設けられたものです。

 

②「弁理士による無料相談」って実際にはどんな感じなの?

コロナ前では、相談者の方に実際に会場(各弁理士会)にお越しいただいて、ブース内で対面でお話を伺っていました。しかし、先日私が担当した際には、昨今のコロナ事情により電話でお話を伺う形態になっていました(その際、私はブース内に待機)。

 

③「弁理士による無料相談」って実際に使う人はいるの?

自分が無料相談を担当するようになるまで、「知財の悩みを持っていて、無料相談を利用する人ってどれくらいいるんだろう。」と思っていました。が、実際に担当してみると、少なくとも自分が担当した回には、相談者の方が毎度訪れてくださいました。相談者の方は、個人の方、企業の方のいずれの場合もありました。

 

④「弁理士による無料相談」ではどんな悩みが相談されるの?

 具体的な内容はさすがに話せませんが…例としては、

「ウチの製品が特許を侵害していると言われたけどどうしよう…」

「ウチの製品がマネされているのでなんとかしたい!」

「商標を出そうとしているけれど、出願1つで大丈夫ですか。」

「こういう企画を進めるために商標はとるべき?」

というような悩みがありました。

大半の相談者の方に共通していたのは、予備知識が全くないわけではなく、

ある程度自分で調べたけど分からなかったから相談に来たという点でした(もちろん、全く知識がない状態で相談に来られる方も大歓迎です!)。

そうした方々の熱意に応えるために、分かりやすい言葉で説明しつつも情報が欠落することのないよう、バランスをとって話すことをいつも心がけています。

脂肪燃焼のイラスト

 

⑤「弁理士による無料相談」を担当する側が思うこと

今まで相談されてきた内容の中には、「これって弁理士試験で出題されたらイイ問題だなぁ。」と思うことが何度かありました。ひょっとしたら弁理士試験を作成している人は、こうした経験を参考に試験問題を作成しているのかもしれません(たぶんそんなワケないと思いますが)。特許事務所で日々仕事に励むことももちろん大事ですが、こうした無料相談によって相談者の方のお役に立つことも、弁理士としてやりがいのある仕事のひとつかと思います。