IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

弁理士「小学校でのキャリア教育」【MI】

こんにちは、MIです。

先日、某小学校のキャリア教育(職業紹介)として「弁理士」についてお話する機会がありました。知財教育としては、特許制度やSNS関連の著作権等についてのお話はすることが多いですが、なかなか新しい経験となりました。

と言うわけで、そのときの流れを復習しつつ、意外とウケたネタを紹介していきたいと思います。また、今までキャリア教育として「弁理士」のお話をされた方がみえましたら、是非ご紹介ください!(IP RIPのTwitterにでも投稿していただければ幸いです。)

それでは、よろしくお願いいたします!

 

 

弁理士」って知ってる?

そう聞いても、ほとんど(というか全員)の児童が「弁理士」を知りません。ということで「八士業」の話をしました。Wikipediaによると「士業のうち、戸籍・住民票などについて、職務上必要な場合において職務上請求を行う権限が認められている主要なものは8士業と呼ばれる」とのことです。具体的には、弁護士、司法書士弁理士、税理士、社会保険労務士行政書士土地家屋調査士海事代理士の8つです。

このうち、海事代理士を除く7つの士業は、なんといらすとやにバッジのイラストがありました!

あいさつ代わりに7つのバッジのイラストを並べて、「どれが弁理士のバッジでしょう?」とクイズ出してみたら意外とウケました。

 

「発明」と「特許」について

今回は、小学生に身近な特許で「発明」について直感的に理解してもらおうと思い、おなじみの「筒状ポテチ容器」ネタを紹介しました。

成形ポテチ戦争勃発!「ポテトチップスクリスプ」VS「チップスター」の“底”を比べてみた : NewsACT (news-act.com)

これが大正解!やはり小学生はお菓子への食いつきがハンパないです。お菓子ネタの収集は重要です。

そして特許公報(特許6712467号「破断構造を有する包装容器」)の実物を見せてあげました。ボリュームは19ページでいい感じです。子ども達は「すごい!」「大変そう、、、」といろいろな反応を示していました。

 

特許制度のある世界とない世界

これは弁理士会のコンテンツ「パン職人レオ君の物語」の第2章を使って説明しました。

教員用教材/知的財産特別授業 | 日本弁理士会 (jpaa.or.jp)

この物語は「発明者」「模倣者」「弁理士」の関係が上手く描かれていますので、私は「一般の人」の行動にも注目して説明するようにしています。「発明者」や「弁理士」が活躍していくためには、「一般の人」の理解も欠かせません。また「発明者」や「弁理士」の活躍により「一般の人」にもメリットがあることを知って欲しいと思っています。

知財教育により将来の「弁理士」や「発明者」を育てるのも重要ですが、私は「特許制度に理解のある一般の方」を増やしていくことも重要かなと思っています。

 

まとめ

小学校で講義する際は、以下の点に気をつけています。

  • 子どもの興味を引くネタ(お菓子ネタ)で掴みはOK!
  • クイズ形式がウケる!
  • 制度の話は物語形式が分かりやすい!

小学校の授業は1コマ45分です。また、前後に先生からの紹介やまとめの話、質疑応答が入ることが多いので、実質使えるのは40分弱です。さらに、クイズ形式等で子どもとやり取りをすると予想以上に時間を使います。割り切って伝えたいことを絞るのがいいのかなと思います。

今回好評をいただいたこともあり、市内の別の中学校でも「キャリア教育」をさせていただくことになりました。追加リクエストとしては「著作権」の話をして欲しいとのこと。なかなか難しいですが頑張っていきたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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