IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

「会社員だけど弁理士登録してよかったこと(個人的感想)」【マータ】

みなさま、こんにちは。マータと申します。

マータ(博士/弁理士) (@b8L18UnY7nPd5NC) / Twitter

 

11/10に弁理士試験の合格発表があったようですね。
193名の方が合格されたとのこと、誠におめでとうございます。

ところで、最近は企業内弁理士の方も増えているようで、会員の約24%が会社勤務のようですね。私も企業内弁理士の一人です。

www.jpaa.or.jp

 

会社に勤める弁理士さんの割合は、年々増えているみたいですね。
一方で、会社勤務だと特許事務所勤務と違って、出願の代理業務等をするわけでもなく資格取得の意義は見えにくいという話もあります。

では、なぜ企業に勤めながら弁理士登録をしている人が増えているのか?時代的背景もありますし、人それぞれ違うと思いますが、何かメリットがあるのだと思います。今回は、自分が弁理士登録をしていてよかったと思う点について考えてみました。

 

①社外の専門家(弁理士)と繋がれる
 まず、これは登録以前の話ですが、弁理士試験の勉強を始めた時点で、会社の外に受験仲間という仲間ができます。私たち、IP-RIPの4人も元々受験仲間です。受験時代は、試験対策の情報交換をしていましたが、お互いが合格・登録した後は弁理士としての色々な情報交換ができています。また、弁理士の世界は狭いので、知り合いの知り合いという形で弁理士の輪(ネットワーク)が広がっていきます。特に色々な委員会活動などに参加していると、よりネットワークが広がりやすいと思います。また、自分の弁理士という看板を使って、その他の専門家や士業の人と繋がっていくのもアリだと思います。一つの会社で一生働くということが普通ではなくなってきた現代、社外に目を向けてネットワークを広げていくのは重要だと思います。

 

②色々な学びの機会、情報収集の機会がある
 弁理士登録をしていることで参加可能となる色々な委員会や勉強会があります。このような場で、社内の人がまだ知らない情報(例えば、法改正・制度改正情報、判例など)をキャッチし、共有することで会社に貢献することができます。

 

③色々とモチベーションがあがる
 資格を有していることで、社内から知財関係の相談をしてくれる人が増えた気がします。すぐに答えられることばかりではないですが、弁理士という看板を背負っている以上、きちんと答えたいという思いがあり調べごとなどのモチベーションがあがります。


④名刺がかっこよくなる(自己満足)
 コロナ禍ではあまり名刺交換の場がなくなりましたが、名刺に弁理士と書いていると自分的に誇らしいですし、渡した相手に「弁理士さんなんですね!」と気づいてもらえるとちょっと嬉しいです。

 

⑤転職も有利に?
 実際に転職する・しないは別として転職の武器には大いになると思います。実際私も弁理士登録後は社外から色々とお声かけを頂きました。資格を有することで、「今いる企業に必ずしも固執しなくても良い」、というマインドになれた点はよかったと思います。

 

⑥人生100年時代
 定年退職後、20年も30年も生きるかもしれない現代社会。資格があることで第二の仕事人生を始めることができるかもしれません。こればっかりは、実際に自分がその年齢になってみないと分かりませんし、資格を有するだけでなく高い能力を維持したり多くの人脈を形成しておく必要もあるかと思いますが。

 

以上、「会社員だけど弁理士登録してよかったこと」について、簡単に思いつくものを挙げてみました。私的に一言でいうと

弁理士登録しているお陰で日々の仕事や人生がより楽しくなったことは間違いないです。これは全くの個人的感想なので、他にも色々な意見があると思います。私は、マインド的な要素が強いですが、もっと実質的に資格登録のメリットを感じている方もいるのではないでしょうか。
是非他の方の意見も聞きたいです(企業知財仲間のリッキーさん、いつかお願いします!!)。

 

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