こんにちは。最高気温も30度台半ばとなる場所が増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。半月前ほどまでは最高気温が30度台半ばになるようなことは少なかったかと思います。
さて、約半月前に日本文具大賞2021のグランプリが発表されましたが、ご覧になられましたか?!タイムリーにブログを書けていなかったので、ご覧になられた方も復習がてらご覧いただけると幸いです。
https://www.isot.jp/ja-jp/award/winning-products.html
知的財産権に関わる者として文具に尊敬の念を抱くのは、一見してシンプルでありながら特許等の知的財産権で保護が図られているところです。
1.日本文具大賞とは
『日本文具大賞』とは、その年の「機能面」「デザイン面」それぞれにおいて優れた文具に贈られるアワード。受賞製品・企業様にとっては製品販促の絶好の機会として、またバイヤーにとってはその年の新作・注目製品を一度に見ることができる機会として、業界のみならず広く大きな注目を集めています。
と、ホームページに紹介があります。2011年から歴代の受賞作品も見られます。見ているだけで楽しくなってきてしまいます。また、機能部門とデザイン部門があるようです。
2.日本文具大賞2021のグランプリ作品
機能部門では、株式会社ほぼ日(https://www.hobonichi.co.jp/)の“ほぼ日アースボール”がグランプリを受賞しました。
テレビ番組で紹介されていて記憶に残っているのは、“ほぼ日のアースボール”を、専用のアプリがインストールされたスマホなどで、アプリを起動してカメラ越しに見ると、世界各地の気温が色分けして表示される機能です。全部で19種類のコンテンツがあるそうですが、その中の1つがこれでしょうか。
さて、“ほぼ日のアースボール”にはどのような特許権が取得されているのでしょうか?
Google Patentを使って株式会社ほぼ日を検索してみると、検索結果から、株式会社ほぼ日は、全9件の特許出願を行っていることが分かります。検索結果の一番上には、地球儀の図面のある特許権が出てきます。どんな権利を取得したのか気になりますね。
特許請求の範囲を読んでいると、スマホに表示された画面の位置を取得する構成(タッチパネル)があり、位置情報の取得が必須のようです。また、ユーザIDが構成要素に挙げられていることからして、「“ほぼの日アースボール”を、専用のアプリがインストールされたスマホなどで、アプリを起動してカメラ越しに見ると、世界各地の気温が色分けして表示される」ことを保護するための特許権ではなさそうですが、他の特許出願で保護を図るのかもしれません。
3.まとめ
日本文具大賞2021のグランプリ作品と関連する特許権をご紹介しました。製品と、製品が記載されているリアルな特許図面を見ると、もしかすると、これは重要な特許出願または特許権ではないか?と分析したくなってきますね。