みなさま、こんにちは。マータと申します。
マータ(博士/弁理士) (@b8L18UnY7nPd5NC) / Twitter
最近よく、「弁理士の受験者数が減った」という話を耳にします。
会派で口述練習会を開いても、「受験生よりも試験官役の先生の方が多かった」、という話もあるくらいです。
こういう話を聞くたびに、「じゃあ、他の士業ってどうなんだろう?」といつも思っていました。
そこで、今回は、弁理士を含めるいわゆる8士業について、2012年~2021年の10年程の間に受験者数がどれくらい変化したか見てみました。
8士業(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%AB%E6%A5%AD)
いきなりですが、結果は下記の通りです。
今回調べた全ての資格試験の受験者数が十年前に比較して減少していました。
原因としては、資格によってもそれぞれだと思いますが、例えば下記のようなことが考えられるのではないでしょうか?
●資格を取ったから一生安泰という世の中ではない。
●有資格者が飽和状態で今後仕事を得られるか不安。
●資格試験に時間や資金を費やす余裕がある人が減少した。
●共働き世帯の増加。
●今後も仕事があるか不安(AIによる代替など)
●その他、受験制度上の問題。
などなど。
ちなみに、日本の生産年齢人口※は、2012年(約8055万人)から2021年(約7450万人)にかけて、7.5%ほど減少しているようなので、人口減少の影響もあるのかもしれません。
※生産年齢人口
各国の国内で行われている生産活動に就いている中核の労働力となるような年齢の人口のこと。日本では15歳以上65歳未満の年齢に該当する人口を指す。
まとめ
今回は、ここ10年ほどの各資格試験の受験者数の変化について調べました。どの資格も受験者数が減少しており、少しさみしい結果となりました。一方で、受験者数が減るということは、合格すればそれだけレアな存在になれるということなので、さらに腕を磨くことにより市場価値・希少価値の高い人材になれるとも言えます。自分も、これからも自己研鑽を積み、より世の中に必要とされる人材になりたいと思います。
その他
今回の結果は、1年刻みで調べたわけではないので、試験によっては下げ止まっていたり、回復基調にあるものもあるかもしれません。その他、データに間違いがある場合などはご指摘頂けると大変ありがたく思います。
参考にしたサイト
弁理士としての働き方と、その将来性を考える │ 資格スクエア MEDIA
平成24年度弁理士試験結果 « 日本弁理士会九州会 弁理士は知的財産の専門家です!
司法書士試験の受験者数の推移を解説!減少傾向の理由は?|アガルートアカデミー
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司法試験の受験回数と合格率の関係は?最短で合格する重要性について徹底解説!│資格スクエア MEDIA
https://jqos.jp/kokka/kaijidairishi
図表1-3-3 労働力人口・就業者数の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2021年(令和3年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐