こんにちは。MIです。
先日(11/25)、弁理士試験の論文式筆記試験の合格発表がありました。合格された方おめでとうございます!
多くの方はこの後「口述試験」を受験されて、晴れて最終合格!となられるかと思います。そのために各所で「口述模擬試験」が開催されていますが、今回私も某所で口述模擬試験に関わることになりました。というわけで、予習を兼ねて、最近の弁理士試験の傾向をまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
口述試験の合格率
近年(H29~R2)の口述試験の合格率は90%を超えており、比較的高いと感じます。
※特許庁HPのデータより作成。合格率は受験者数(≠志願者数)ベース。
「比較的」というのは、私が合格したH24年度は口述合格率が63.4%でしたので、それと比較した印象です。
そして、特に今年は「論文試験合格者数」が少なくなっています。これが何を意味するかは分かりませんが、最終合格者数を確保するためには、今年に限って言えば口述試験の合格率が高い傾向は続くのではないかと思います(とはいえ、油断は禁物ですが、、、)。
特許庁HPに掲載されている「志願者と合格者の推移」のグラフ(R2年度版)からしても、志願者数の減少に対しても一定の最終合格者を確保したいという意図が見られます。
口述試験の問題テーマ
H24~R2年度に出題された口述試験の問題テーマは以下の通りです。
まとめてみて感じたのは、受験者数の減少(口述試験開催日の減少)に伴って、基本的なテーマを聞くものが多くなったなということです(特に、口述試験が2日体制になったH28年度以降)。例えば、私が受験したときは「特定の条文の丸暗記」や「商標のマドプロ関連」は鬼門&必須と言われ、覚えるのにとても苦労しましたが、マドプロ関連で言えばH26年度を最後に出題はないようです。
決してやらなくていいというわけではありません(しっかり押さえておいてください!)が、ある意味では口述試験が適正化したとも言えると思います。
口述模擬試験を受けるにあたって
口述模擬試験を受けるにあたってのアドバイスです。
まず、いろんな状況&試験官に慣れることが大切です。是非、複数の模擬試験を受験してみてください。どんな状況&試験官でも実力を発揮できるようにするためです。模擬試験によっては、試験官がイヤな(相性が合わない)人である場合もあります。それでも本番であれば何とか相手をしなくてはいけません。そのための修行です。
また、複数の模擬試験を受けると問題が被ることもあるかと思います。そんなときは遠慮なく「違う問題をお願い」していいと思います(もちろん復習がてら同じテーマの問題でもいいと思います)。おそらく、試験官は複数の問題を準備していると思います。少なくとも私は、試験官としては受験生の皆さんの役に立ちたいと思っていますので、希望があれば伝えていただけるとありがたいです。
おわりに
口述試験を受験される皆さん、あと少しです!寒くなってきましたし、年末の忙しい時期だと思いますがなんとか乗り切っていただき、年明けに吉報が届くのを楽しみにしています!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!