IP RIP ~チザイの雑談~

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弁理士「口述試験に向けて2022」【MI】

こんにちは。MIです。

本日(9/26)、令和4年度弁理士試験の論文式筆記試験の合格発表がありました。合格された方おめでとうございます!

多くの方はこの後「口述試験」を受験されて、晴れて最終合格!となられるかと思います。そのために「口述模擬試験」の受験をご検討中の方も多いかと思います。昨年に引き続き、某所で口述模擬試験に関わることになりましたので、予習を兼ねて、最近の弁理士試験の傾向や口述模擬試験の情報をまとめてみました。ご参考になれば幸いです。

 

 

近年の傾向

昨年(R3年)度も口述試験の合格率は90%を超えており、高い水準にはあるかと思います。しかし、近年(少なくともH29~R2まで)続いてきた最終合格者数の増加と合格率の上昇傾向には歯止めが掛かった形となっています。

特許庁HPのデータより計算。合格率は受験者数(≠志願者数)ベース。

出典:令和3年度弁理士試験の結果について | 経済産業省 特許庁 (jpo.go.jp)

本年(R4年)度も、論文試験合格者数は志願者数の減少(10%弱減)に対して更に下がっており(15%程度減)、試験自体の厳しさが増している印象を受けます。本年度の口述試験、決して油断はできません。

 

口述試験の問題テーマ

H29~R3年度に出題された口述試験の問題テーマは以下の通りです。

昨年感じた「最近は基本的なテーマが多い」との印象から打って変わって、昨年はちょっとマニアックなテーマ(特許「補償金請求権」、商標「マドプロ関連」)や、範囲の広いテーマ(意匠「新規性+関連+・・・等」、商標「商標権全般」)が聞かれています。模擬試験の問題を検討するに当たっては難しいところですが、難易度は難しめ&近年聞かれていないテーマの問題も準備したいと思っています。

 

「対面」か「オンライン」か?

コロナ禍の状況が見通せない中、口述模擬試験も「対面形式」と「オンライン形式」との間で対応が分かれています。

<予備校系>

口述模擬試験 - 弁理士 学習経験者|LEC東京リーガルマインド (lec-jp.com)

⇒対面orオンライン

口述模試 | 弁理士 |資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp)

⇒対面

<会派系>

令和4年度 PA会口述模擬試験 開催のお知らせ | PA会ホームページ (pa-kai.net)

⇒オンライン

★★春秋会口述試験練習会のご案内★★ – 弁理士春秋会 (shunju.gr.jp)

⇒対面(本試験と同じ会場!)

(2022/10/17)令和4年度 口述試験練習会のご案内|南甲弁理士クラブ (nankoh.gr.jp)

⇒オンライン

令和4年度 弁理士試験 口述模擬試験について(令和4年9月26日更新) - 南甲弁理士クラブ東海支部 (jimdofree.com)

⇒対面

個人的には、口述試験に慣れるためには試験官からのプレッシャーを直接感じられる「対面形式」がオススメですが、以下にも書くように、「オンライン形式」も上手く利用して複数のパターンを経験しておくといいと思います。

 

口述模擬試験を受けるにあたって

口述模擬試験を受けるにあたっての普遍的なアドバイスです。

まず、いろんな状況&試験官に慣れることが大切です。是非、複数の模擬試験を受験してみてください。どんな状況&試験官でも実力を発揮できるようにするためです。模擬試験によっては、試験官がイヤな(相性が合わない)人である場合もあります。それでも本番であれば何とか相手をしなくてはいけません。そのための修行です。

また、複数の模擬試験を受けると問題が被ることもあるかと思います。そんなときは遠慮なく「違う問題をお願い」していいと思います(もちろん復習がてら同じテーマの問題でもいいと思います)。おそらく、試験官は複数の問題を準備していると思います。少なくとも私は、試験官としては受験生の皆さんの役に立ちたいと思っていますので、希望があれば伝えていただけるとありがたいです。

おわりに

口述試験を受験される皆さん、あと少しです!数字を見ると怯んでしまうところもありますが、ここまできたらなんとか乗り切っていただき、最終合格されることをお祈りしています!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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