IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

特許「記載ミスの無い書類作成を目指して」[らるご~]

特許事務所勤務の弁理士らるご~です。事務所勤務の弁理士の業務は、ほとんど書類の作成業務です。この作成した書類において、内容が論理的であったり読みやすかったりすることは当然大事なのですが、それ以前に満たすべき品質として、「記載ミスが(限りなく少)ない」ことが挙げられます。

今回は、そのような記載ミスについてボチボチ書いていきます。

 

1.そもそも記載ミスとは

この記事で私が「記載ミス」と呼んでいるミスとは、例えば、

・文章中の誤記(誤字脱字、句読点記載漏れ等)

・書類の整理番号や日付の数字間違い

等のことです。言い換えれば、「記載ミス」とは、「本質的な内容に関わるミスほど致命的ではない軽微なミス」とも言えます。ここで、軽微なミスと言ってはいますが、そのような記載ミスが書類内に散見されると、その書類の内容自体に対する信頼性が損なわれます。また、お客さん(主に知財部担当者)に送る書類に毎度記載ミスがあれば、たとえ書類ごとの記載ミスの数が少なかったとしても、そんな書類を毎度送ってくる特許事務所の印象がどんどん悪くなっていくのは火を見るよりも明らかです。そのため、記載ミスは(限りなく少)ないに越したことはありません。

 

2.記載ミスを無くすためには

記載ミスを無くすためには、書類作成者が書類作成後に時間を置いて再チェックすることや、書類作成した本人以外の人間が客観的にチェックすることが挙げられます。またこれらチェックを実行する際には、発生しやすい記載ミスのチェックリストを予め作成しておき、そのチェックリストに沿って記載ミスが無いかチェックする方法が、ほとんどの特許事務所で採用されていると思います。また、書類をマクロのチェックにかける場合もありますね。

 

3.記載ミスと弁理士に対する評判

私のこれまでの経験上、記載ミスが多い弁理士さんはいつまで経っても記載ミスが多いままで、それが原因でお客さんや特許事務所内での評判はイマイチです。このようにいつまでも記載ミスが減らないのは、本人の能力不足というよりかは、不注意によるところ、もしくは、自己過信によるところが大きいと思います。翻って私らるご~はどうなのかと言いますと、記載ミスなんてほとんどしませんよ?とは言えませんが、これまで同僚の方からは、何回か「比較的記載ミスが少ない方だよね」とのお声をいただいていることから、そのように自分にとって都合のいいお声は信じることにしています(「比較的」の解釈が争点になりそうですが)。私自身、重たい内容の書類を完成させたとき、その書類を再チェックするのはしんどいし、早くお客さんに送ってしまいたい!と思うことはよくあります。しかし、だいたいそういう書類に限って再チェックしてみると、記載ミスが散見されます。そのため、どのような書類であっても自分は必ず再チェックするようにしています(大半の弁理士さんにとっては当たり前ですよね)。

             書類を見て焦る会社員のイラスト(男性)

4.記載ミスと書類の内容との関係

個人的には、記載ミスが多い書類は内容もよろしくないものが多いというのが自論です。記載ミスは多いけど書類の内容は素晴らしいという例を、私はあまり見たことがありません。そもそも記載ミスが多い時点で、その読み手に対する信頼性が損なわれていることから、書類の内容の良し悪しをニュートラルな気持ちで判断できていないのだと思います。

 

5.まとめ

以上、記載ミスについてボチボチ書きました。毎度必ず再チェックしていますと威勢よく言ったものの、それでも実際には事務の方からたびたび記載ミスを指摘されているのが現状です…(この記事にも誤字等ないか心配しています)。なので、いつも記載ミスを発見してくださる事務の方には頭が上がりません。そんな事務の方にいつか頭が上げられるよう(?)本記事のタイトルにあるように、記載ミスの無い書類作成を今後も目指していきます。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

★★IP RIPは、Yuroocleさんに参加させて頂いております★★

yuroocle.notion.site