前回下記の部分を抜粋しました。
映画の著作物であるためには、著作権法の要求する一般的要件(創作性等)を満たす必要がある。多くの映画は要件を満たすであろうが、例えば固定監視用のカメラで撮影した映像等には著作物性が認められない。それに対してオリンピックの記録映画等には創作性が認められよう。
また、こんなことを記載して
いました。
一方、固定監視用のカメラで
撮影した映像に創作性を持たせる
ことはできないのでしょうか?
次回、検討したいと思います。
ということで、その検討を
行いたいと思います。

たとえば、動画をミニチュア風
に撮影や編集する方法が公開
さています。
編集のポイント①撮影は高いところから
撮影のポイント②三脚を使用するなど安定したアングルで
撮影のポイント③明るくコントラスト強めに撮影する
固定監視用のカメラで
撮影した映像って、
編集のポイント①②が
そろっているな~と
思ってしまったのは、
私だけでしょうか。
あとは、撮影のポイント③
を付け加えるだけで、
動画の取り方はばっちり
だなと思ってしまいました。
また、編集のポイントは
下記の4つのようです。
①一部以外をぼかす
②コントラストを強める
③建物などのオブジェクトの輪郭をはっきりさせるマスクを調整
④彩度を強める
このような編集を加えると、
動画をミニチュア風にできる
ようです。
さて、問題は著作物性が
でるかどうかです。
編集のポイント①撮影は高いところから
どのくらいの高さにするか
選択の余地があります。
撮影のポイント②三脚を使用するなど安定したアングルで
どのようなアングルにするのか、
選択の余地があります。
撮影のポイント③明るくコントラスト強めに撮影する
明るさMAX
コントラストをMAXに
してしまうと、選択の幅
がせまいのですが、
中間あたりをあれこれと
調整する分には、選択の幅
があります。
撮影に当たっては3点ほど
選択の幅がありそうです。
また、動画編集についてですが、
①一部以外をぼかす
一部とは言えど、全体の
どのくらいの面積をぼかす
のか、選択の幅があります。
②コントラストを強める
これもコントラストをMAXに
してしまうと、選択の幅
がせまいのですが、
中間あたりをあれこれと
調整する分には、選択の幅
があります。
③建物などのオブジェクトの輪郭をはっきりさせるマスクを調整
マスクが複数種類あれば、
選択の幅がありますね。
④彩度を強める
彩度もMAXでなければ、
選択の幅があります。
6~7つほど選択に幅があります。
同一・類似となる著作物の
範囲は狭そうですが、
創作性を出すことは可能では
ないかと思います。
すでに、6~7つほど
パラメータが示されているので、
さらにもうひとつ変化させる
パラメータを設けてもいいかも
しれませんね。
デッドコピーをしなければ、
6~7つほどのパラメータが
一緒になることもないですし、
そもそも元となる動画が同じ
になることもありませんし。
まとめに代えて本日の痒い所
- 高さやアングルを固定した動画をミニチュア風に撮影や編集する方法が公開されていて、固定監視用のカメラで撮影したでも、これを参考に創作性を出すことは可能
- ただし、元となる動画は千差万別なので、映像同一・類似となる著作物の範囲は狭そう
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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