IP RIP ~チザイの雑談~

知的財産(Intellectual Property)の「かゆいところに手が届く(Reach the Itchy Place)」お話です。

弁理士「尊敬する特許事務所の先生」[マータ]

 みなさま、こんにちは。

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 私は、日々研究に勤しむ企業内研究員(弁理士資格も保有しています)です。企業で研究をしていると、日々の研究で生まれる発明を特許出願する機会が度々あります。その際、多くの会社では特許事務所の弁理士さんにお世話になるかと思います。私も、お世話になっている一人であり、一緒に仕事をさせて頂くなかで事務所の先生は本当にすごいと常々感じております。

 

ところで、皆様は一緒に仕事をしていて気持ちがいい人や、心から感謝が生まれる人はいますでしょうか?私は、とある特許事務所の『A先生』と仕事をするといつもそういう気持ちになります。

 

今回は、私がもう8年ほどお世話になっている特許事務所のA先生の好きなところについてお話したいと思います。

 

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1. 雑談の時間も楽しい

 A先生は、関西出身のベテラン女性弁理士であり、非常に物腰が柔らかです。また、先生は、人間味があってちょっとした雑談も楽しいです。

 

『この間、審査官にこんなこと言われて腹立ちました!!』とか、

『うちの事務所には、こんな変わり者がいて楽しいです。』みたいな、

 

仕事とは直接関係のない話で盛りあがることもあります。

楽しく仕事ができるというのは、非常にうれしいことです。

 

2. 技術の理解スピードが非常に速い

 これは、ベテランの先生全般に言えることかも知れませんが、技術に関する理解スピードが本当に速くていつも驚かされます。私のつたない伝達能力でも発明の背景技術やポイントを素早く理解して頂けるので大変助かります。

 

3. 特許明細書作成にあたっての細やかな配慮

 私はいつも簡単な『発明説明書』(背景技術、実験データなど)を準備してA先生に提出し、それをもとに特許明細書を作成してもらいます。特許明細書を作成するにあたり、A先生は、

 

『他社の先行発明では、特許庁から〇〇〇のような拒絶理由が打たれていますね。同様の拒絶理由が打たれないように、御社の出願ではこういう書き方にした方が良いかと思います。』

 

というような提案までしてくれます。先行文献を調べるだけでなく、先行発明に打たれた拒絶理由まで考慮して明細書を作成して頂ける心遣いがうれしいです。

 

4. 審査官との面談も積極的に行ってくれる

 A先生は、拒絶理由通知への対応時に、案件によっては審査官との面談(面接)も積極的に行ってくれます。明細書などの補正案を作成し、事前に審査官と直接面接していただけるので、特許査定までがスムーズになります。弊社の出願が確実に特許化するように手間を惜しまないところに非常に感謝しています。

 

5. こちらの疑問に丁寧に答えてくれる

 A先生は、会話中にこちらが疑問に思うことを口にすると、後ほどすぐにメールでアンダーライン付きの参考文献などを送ってくれます。

 

判例では、このように判断されています。』

『権利範囲の解釈については、こういう学説があります。』

『〇〇国の特許制度にはこういう特徴があります。』

 

などなど。一緒に仕事をさせて頂くと、とても勉強になりますし何よりもそのサービス精神がうれしいです。

 

6. 細やかな報告

 私が依頼している案件で、同時進行しているものが増えてくると、程よいタイミングで各案件の現状を整理して連絡してくれます。外国出願などで色々な国の審査が同時に進んでいるときなど頭がゴチャゴチャになりがちなのですごく助かります。

 

<まとめ>

 一緒仕事をしていて気持ちがいい人や、心から感謝が生まれる人とは『今後もずっと一緒に仕事をしたい!』と感じます。私も、一緒に仕事をする人にそう思ってもらえるように、人間力・専門知識・技術をもっと高めていきたいと思います。まとまりのない文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!!