2023年になり、ブログの更新が滞ってしまっていますが、徐々に新しい投稿をしていけるようにしたいと思います。
環境問題が注目されて久しいですが、個人or組織でどのような取り組みをなされていますか?

環境問題に敏感な方は、こんなのもう知っているよ、という方が多いかとは思いますが、これ知らなかったという方に届いたらいいなと思います。
グリーン・トランスフォーメーション(GX)技術を特許情報に基づいて分析するための技術区分表を作成しました (METI/経済産業省)
昨年、2022年6月23日に特許庁がGXTIを発表しました。大分類と中分類は下記のとおりです。
gxA エネルギー供給
├01 太陽光発電
├02 太陽熱利用
├03 風力発電
├04 地熱利用
├05 水力発電
├06 海洋エネルギー発電
├07 バイオマス
├08 原子力発電
├09 燃料電池
├10 水素技術
└11 アンモニア技術
gxB 省エネ・電化・需要調整
├01 建築物の省エネルギー化
├02 高効率モータ・インバータ
├03 コージェネレーション
├04 水・廃水・下水または汚泥処理のおける省エネ・需要調整
├05 電動モビリティ
├06 熱の電化
├07 送配電・スマートグリッド
└08 電力系統の需要調整
gxC 電池・畜エネ
├01 二次電池
├02 力学的エネルギーの貯蔵
├03 熱エネルギーの貯蔵
gxD 非エネルギー分野のCO2削減
├01 バイオマスからの化学品製造
├02 製鉄プロセスにおけるCO2削減
└03 リサイクル
gxE 温室効果ガスの回収・貯留・利用・除去
├01 CCS・CCUS・ネガティブエミッション
└02 非CO2温室効果ガス対策
多岐に分類が渡っていますね。私の関わりありそうなところは「gxD03 リサイクル」のように思います。
サーキュラーエコノミーが叫ばれ、こちらも久しい感じがします。サーキュラーエコノミーといった時には、下記のバタフライダイアグラムをよく目にします。

The Butterfly Diagram: Visualising the Circular Economy (ellenmacarthurfoundation.org)
左側のループは関係が薄いのであまりよく見たことがないのですが、右側のループは関係が深いので目にします。
ユーザーから延びる円弧を描いた矢印のループが短いほど、環境負荷の少ない行動であるようです。
右側のループにおいては、リサイクルは環境負荷の大きいアクションだと捉えられているようです。GXTIの「gxD03 リサイクル」がそのまま、そこに一致するとは考えにくく、右側のループを包含するものがGXTIの「gxD03 リサイクル」と思われます。
「gxD03 リサイクル」を使って、企業評価をするときには、バタフライダイアグラムのどのループをメインにしているのか分析してみるのもよいと考えます。
できるならば、環境負荷の少ない行動をしている企業を評価してあげられるといいなと思います。ただ、企業の業態として、小さいループでは貢献できない企業もあると思いますから、その企業の業態も加味して評価しないと適切な評価ができているとは言いにくいかもしれません。
まとめ
2022年6月23日に特許庁が発表したGXTIについてご紹介しました。GXTIの「gxD03 リサイクル」については、バタフライダイアグラムも併用することで、環境問題に真剣に取り組んでいる企業を抽出することができるのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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